昔、関西にプロ野球球団、南海、阪急、近鉄があった②

コラム

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阪急ブレーブスの巻

 私の生まれ育った天王寺という町は、大阪のど真ん中にあるので、小中学校時代、私の周りの友達たちは巨人、南海、阪神のファンばかりでした。(ちょっぴり近鉄ファンも。)だから阪急ファンなんてこの世の中にいるのかなんて思っていました。正直に言うと。

 私は北摂(大阪府の北の方)にある高校に行ったんです。その高校は三分の一ほど兵庫県から生徒が来ていたのですけど、その中に結構、阪急ファンがいるんですね。びっくりし、さすが兵庫県のチームだなあと思いました。熱心なファンも多くて、応援が高じて西宮球場でリリーフ用のバイクの運転手のバイトをしている同級生もいました。

 当時の阪急は強くて、西本幸雄監督の下、米田、梶本、足立など毎年二けた勝利を挙げている投手陣に、世界の盗塁王福本豊をはじめ加藤秀、長池などの協力打撃陣は迫力がありました。その後監督が上田利治に代わっても強く、サブマリン山田久志、伝説の剛腕山口髙志を擁して日本シリーズも制覇します。しかし、その後低迷が続いて、オリックス・ブルーウェーブにチーム名が変わります。

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 そして、忘れもしない1995年の阪神・淡路大震災の年の優勝です。この年のペナントレースはすごかったですね。何かが乗り移っているとしか思えないぐらい快進撃を続けます。仰木彬監督の下で長谷川、野田、星野などの二けた勝利トリオに絶対的守護神平井を擁した投手陣。イチローやニールのいる打撃陣。当時ブルーサンダー打線とか言われていましたけど、どちらかと言えば私の印象では堅い守備で守り勝ったイメージが強くて、馬場、小川の内野陣、イチロー、田口の外野陣、外野へ大きな打球が上がっても抜ける気がしませんでしたよ。そして捕手の中島(オリックスの現監督です。)

 リーグ優勝を決めた試合は、テレビの中継がありましたが、優勝が決まった瞬間、思わず涙が出てきました。テレビの野球中継を見て、泣いたのは後にも先にもこれ一回。オリックスは次の年も優勝します。優勝を決めたさよならヒットを打ったイチローがグランドで、子供のようにはしゃいでいたのが印象に残っています。リーグ戦のヒーローインタビューではまるで禅問答のような受け答えをいつもしていて冷静なイチローのはしゃぐ姿を見て、かれも心の中には常に熱いものを抱いていたんだなあ。と感じたのと思い出します。そして、今年の優勝。よかったですね。オリックスファンの皆さん。並びに阪急時代からずっと応援しているファンの皆さん。重ねてお祝い申し上げます。

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まささんの天王寺通信

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