まささん、映画「クレイマー、クレイマー」を語る

1970年代アメリカ映画
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1970年代アメリカ映画の思い出㉘(まささんの映画体験㉟)

クレイマー、クレイマー

 明けましておめでとうございます。年末年始ゆっくり休ましていただきました。改めてブログを再開したいと思います。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 さて、今年最初の映画は、1979年制作、ロバート・ベントン監督の「クレイマー、クレイマー」です。正月早々離婚の話かと言われそうですが、順番でそうなっただけで、別に大意はございません。あしからず。離婚を選んだ夫婦それぞれの息子への愛と、両親を愛するがゆえに傷つく子供の心情を描いた映画です。深刻になりがちなテーマですが、軽快でユーモラスに仕上がっています。アメリカでも日本でも大ヒットを記録し、タイムス紙でも「なぜこんなにも涙が流れるのだろう。」と絶賛された映画です。ホフマンはこの作品でアカデミー賞主演男優賞を。ストリープは助演女優賞を受賞します。ダスティン・ホフマンとメリル・ストリープ、名優二人の名演技をご堪能ください。

 あらすじは、ニューヨークに住むエリートサラリーマン、テッド・クレイマー(ダスティン・ホフマン)は、自立を望む妻ジョアンナ(メリル・ストリープ)に突然家出をされてしまいます。テッドは残された7歳の息子ビリー(ジャスティン・ヘンリー)との慣れない暮らしにてんてこ舞い。(朝食のためのフレンチトーストづくりに失敗するシーンなどは、大いに笑わせてくれます。)今まで仕事一筋だったテッドは、いろいろな失敗を重ねながら家事と子育てに大奮闘します。2年がたち、二人暮らしに慣れたころ、ジョアンナから子供を引き取りたいと要求されます。テッドはこれを拒否。子供をどちらが引き取るか裁判が始まります。ジャスティンは裁判に勝利しますが、ビリーを引き取りに来た朝、その心は揺れ動きます。・・・・さて、結末は如何に。

 当時、合衆国統計調査局の発表によると、60年代では25%の離婚率が、70年代には50%になったそうで、この映画はそういう時代背景のもと評判をよび、翌年のロバート・レッドフォード監督の「普通の人々」がアカデミー作品賞を取ったようにアメリカの家族の崩壊を描いた映画が多く作られるようになります。それらの映画の嚆矢となった映画と言えると思います。
 それにしても、ビリー役のジャスティン・ヘンリーのうまいこと。ホフマンも彼のことを「小型のマーロン・ブラント」と言ったとか言わなかったとか。子役がいい映画は、必ず当たるとよく言われますが、まさにその通りで、アカデミー賞主演男優賞、助演女優賞をはじめ作品賞、監督賞など5部門と受賞したホームドラマの秀作です。

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