まささん、映画「恋をしましょう」を語る

ミュージカル映画・音楽映画の歴史
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ミュージカル映画・音楽映画の歴史34(私の映画体験112)

恋をしましょう(Let’s Make Love)を語る


 今回は、1960年制作のジョージ・キューカー監督の「恋をしましょう」をご紹介します。

 主演はイブ・モンタン、それとマリリン・モンロー。キューカー監督と言えば、先にご紹介した「スタア誕生」や「マイ・フェア・レディ」などで、音楽・ミュージカル映画はおてのもの。

 モンローがこの映画では本当にセクシーで美しい。フランスから来たイブ・モンタンがかすむ位。私は大概のモンロー主演の映画を観ていますが、この映画のモンローが一番セクシーで美人だと思います。どうですか?女優をきれいに撮るので定評のあるキューカー監督だからでしょうか。それともモンタンと本当の恋をしていた(当時そういった噂があったそうです。)からなんでしょうか。まあ、よく分かりませんが…。彼女は、この映画で3曲ばかり歌って、踊っています。

あらすじ

 大金持ちでプレーボーイのジャン・マルク・クレマン(イブ・モンタン)。ある日、会社のPR担当のコフマン(トニー・ランドール)からクレマンを揶揄する芝居のリハーサルが行われたという新聞の記事を見せられます。中止させようと言うコフマンに対して、いや一度見てみようとクレマンは言い、二人で芝居のリハーサルを観に行きます。そしてクレマンは芝居に出ていたアマンダ(マリリン・モンロー)という女優に一目惚れします。

 何とかお近づきになりたいクレマン。ちょうど本物のクレマンに似ている役者を劇団が探しているとの情報を得ます。これ幸いと、クレマンは劇団の俳優募集に応募します。見事採用になり、アマンダとも親しく会話を交わせるようになります。

 益々アマンダに惹かれていったクレマンは、かれの会社から劇団の公演に資金援助するように指示します。その後いろいろ二人の間のエピソードをはさんで、いろいろ行き違いがあり、会社からの資金援助を打ち切る話が出てきます。困った劇団。クレマンはアマンダに、君が会社に続けるようお願いに行けばいいと言います。一人会社に向かったアマンダ。そして彼女を出迎えたのは、クレマン。驚いた彼女は気絶していまいます。意識を取り戻した彼女にクレマンは求婚します。さあ、彼女は受けるのか、断るのか。さあどうする、どうする。

スターて何?

 昔々、若かりし頃、「スター」てなんだろうなんて考えたことがあります。「スター」と呼ばれる人は何なのか。なぜ彼ら彼女らだけ特別に言われるのか。他の俳優とどこがどう違うのか。いろいろ考えました。

 出てきた結論は、「スター」と言われる人たちは、彼ら彼女らが出演しているだけで彼らを見に人々を映画館まで足を運ばせる人たち。監督が誰だとか、どんなストーリーだとか、王女とか尼僧とかどんな役をしていることなど関係なく、その「スター」だけを目当てに映画を観にこさす人。月並みで、だれにでも出せそうな結論ですが、テレビもスマホもない1940年代、50年代には、彼ら彼女らに会うには映画館に行くしかなかったのです。

 ちょっと古い本ですが中川右介著「大女優物語」(新潮新書)という本があります。

 オードリー・ヘップバーン、マリリン・モンロー、エリザベス・テーラーの3人の女優を比較しながら、それぞれの来歴をコンパクトに記載した本です。興味のある方にはいい入門書です。お勧めです。

 テレビができ、「スター」はお茶の間に来ました。スマホは「スター」を自分の手の中に取り込みました。それだけ「スター」は身近になったわけですが、それがよかったのか、悪かったのか。何とも言えませんね。

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