まささん、映画「踊る大紐育」を語る

ミュージカル映画・音楽映画の歴史
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まささんが選ぶミュージカル・音楽映画の歴史5(私の映画体験83)

「踊る大紐育」(On the Town)を語る

初めに

 今回は、1949年制作のジーン・ケリー、スタンリー・ド-ネン共同監督の「踊る大紐育」です。ジーン・ケリーもスタンリー・ド-ネンも共に初監督作品だそうですが、後に2人ともMGMミュージカル映画にビンセント・ミネリと共に欠かせない監督になります。ジェローム・ロビンスのバレイ作品「ファンシー・フリー」を元にしたブロードウェイミュージカルの映画化です。

 作曲はあの名指揮者で作曲家のレナード・バーンスタイン。ジーン・ケリーはもちろんのこと、スタンリー・ド-ネンも元振付師ということもあって、全編これダンス、ダンスのオンパレード。

 MGMミュージカル映画らしいというか、アメリカミュージカル映画らしいというか元気で明るい映画です。この映画は2018年「文化的、歴史的、美学的に重要な作品」としてアメリカ国立フィルム登録簿に登録されています。

あらすじ

 艦隊勤務から一日24時間の休暇を得た三人の水兵。ゲイビー(ジーン・ケリー)、チィプ(フランク・シナトラ)、オージー(ジュールス・マンシン)は、ニューヨーク見物とガールハントを目的にニューヨークに降り立ちます。

 地下鉄の駅で、ゲイビーは駅に貼られていたミス地下鉄のポスターの女性アイヴィ(ヴェラ・エレン)に一目ぼれします。彼女を探しに行こうということで、まずはアメリカ自然史博物館にやってきます。そこでチィプはタクシーの女運転手ヒルディ(ベティ・ギャレット)に好意を寄せられ、オージーは、博物館で出会った人類学者クレア(アン・ミラー)に魅了されます。

 ゲイビーと互いに意気投合した二組のカップルはアイヴィを探しにニューヨークの街に繰り出します。いろんなエピソードをはさみながら、ゲイビーはようやくアイヴィと出会うことができます。アイヴィもゲイビーが気に入り、三組でデートとなります。しかし、三人の水兵は博物館で恐竜の標本を壊した罪で警察や海軍の憲兵に追われることになります。三組は楽しくデートをしますが警察官に捕まります。女たちの説得で彼ら3人は釈放され、翌朝、三人の女たちに見送られながら彼らは船に戻ります。その横をその日休日の水兵たちが船を降りていきます。また、新しい一日が始まります。

映画「踊る大紐育」の魅力

  二人のダンスが得意な監督が創くったのかして、これ全編ダンス、ダンス、ダンス。ジーン・ケリーとヴィラ・エレンが踊る”メイン・ストリート”や”ア・デイ・イン・ニューヨーク”なんかもう絶品です。ジーン・ケリーはこの映画で初めてミュージカル映画にモダンバレイを持ち込んだといわれています。(もうちょっと前にあったような気もしますが。)とにかくそれの完成形が前にご紹介した「巴里のアメリカ人」だそうです。

 6人がそろって踊る”オン・ザ・タウン”も迫力満点。タップダンスの女王アン・ミラーは相変わらず素晴らしいタップダンスを魅せます。これからご紹介する映画にも彼女のタップダンスが多く出てきます。この名前憶えといてくださいね。そしてもちろんフランク・シナトラの歌と一級品揃いの画面は、見ていて飽きません。

 そして、特質すべきは、当時多くのミュージカル映画は、スタジオのセットで撮影されていましたが、この映画は、ニューヨーでロケを行い、アウト・ドア撮影の魅力を存分に発揮していることです。ニューヨーク見物にもなりますしね。第二次世界大戦後のさあこれからアメリカ合衆国が世界に打って出るぞという意気が感じられる映画です。私の勝手な思いですけど。

「踊る大紐育」が見れる動画配信サービス

 踊る大紐育は、Amazon prime videoで見ることができます。

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