まささん、映画「グッバイガール」を語る

1970年代アメリカ映画
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1970年代のアメリカ映画の思い出㉕(私の映画体験㉜)

グッバイガール

今回は、1977年制作のハーバード・ロス監督の「グッバイガール」です。ニール・サイモンの脚本で当時の妻マーシャ・メイスン(映画シンデレラリバティの彼女は素晴らしかったですね。)の主演を念頭に書き下ろした都会派ラブコメディーです。お相手は、リチャード・ドレイファス。彼は、この映画でアカデミー賞主演男優賞を受賞します。粋な会話とともにとびっきり楽しい映画です。

 あらすじは、いつも男に逃げられてばかりで「グッバイガール」とあだ名されている子持ちの女性ポーラ(マーシャ・メイスン)。手違いから売れない役者エリオット(リチャード・ドレイファス)とアパートに同居する羽目になります。最初は喧嘩ばかりしていますが、10歳の娘の病気をきっかけに2人の間に愛が芽生え始めます。いろいろなエピソードをはさみながら二人の愛は深くなっていきます。エリオットは、小さな劇団でシェークスピアのリチャード三世を斬新な解釈で上演しますが、大失敗。芝居は見事にコケてしまいます。しかし、その時の彼の演技が評価されてハリウッドの映画会社からお誘いがきます。彼は喜び勇んでカリフォルニアへ行こうとしますが。・・・・・ポーラはまた「グッバイガール」になるのでしょうか。最高におしゃれなエンディングが待っています。結末は見てのお楽しみ。

 二-ル・サイモンは、いつもおしゃれで粋な都会派ラブコメディーを私たちに見せてくれます。同じような都会派ラブコメディーの名手としてウディ・アレンがいますが、私はどうも彼が苦手であまり彼の映画は見ていないので偉そうなことは言えませんが、やはり一番の都会派ラブコメディー作家と言えば、「アパートの鍵貸します」などの作品で有名なビリー・ワイルダーで決まりではないでしょうか。(あくまで私の個人的見解ですが。)どう思われます。

 また、リチャード・ドレイファスがこんな演技も出来るんだと感心させられた映画でもありました。取り立てて大事件が起こるわけでもなく、派手な身振りで笑わせるわけでもないのですが、日常の何気ない生活の中のちょっとした行き違いや、勘違いが私たちにクスとした笑いをもたらしてくれます。巧妙な話術で展開するドレイファスとメイスンの芝居、二人の呼吸がほんとに素晴らしく、ツボにはまったロスの演出も絶品。これぞ都会派ラブコメディーの名作です。ハートフルな気分になりたい方、心からお勧めします。ぜひご覧ください。

 グッバイガールは、U-NEXTの無料トライアルで全編視聴可能です。

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